本研究所について


情報社会を構想する研究所

情報社会学研究所は、学校法人田村学園多摩大学研究開発機構に所属する研究組織です。本研究所は、情報社会の全般的な動向について学際的に調査研究し、企業や国の機関と密接に協働しながら創造的な問題解決を提供することを活動の理念としています。

本研究所を主催する公文俊平所長は、東京大学教養学部在職中から日本の情報社会研究の第一人者として、国内外に幅広い研究者のネットワークをもち、独立採算の研究所の経営に手腕を奮うと同時に、産・官・学・NPOが協力して日本の情報化を推進する実践活動を幅広く推進してきました。

本研究所の経営は、基本的に自立採算とし、毎年度の研究所運営に必要な予算を研究事業として受託しています。この実践活動を通じて、高度な実学を広く社会と共有するとともに、先端的な調査研究に必要な高い水準を保つアカデミックな研究体制を維持して、研究成果を継続的に公表するものとします。

情報社会学の取り組み

「情報社会学」とは、近代社会の成熟局面にあたる情報社会の諸側面を、包括的に研究する学問です。私たちの先学であり、また師でもあった村上泰亮教授(東京大学教養学部相関社会学)は、産業社会を包括的に研究する「産業社会・学」の展開をライフワークとしました。私たちは村上に倣い、情報社会について同様な試みを行っています。
  1. 情報社会を産業化、近代化、国民国家化といった長期的な趨勢の中で位置付ける段階論や局面論
  2. グローバルなネットワークに生ずる自己組織的なパタンなどに関する社会システム論研究
  3. 情報社会における社会的知識生産論、流通、消費論とその社会的な影響